PHP - BASIC - 4. PHPの配列 - 1. 配列

配列はプログラム上で複数のデータを管理する仕組みです。これまでに学習してきた変数は1つのデータしか管理できませんでしたが、配列は複数のデータをまとめて管理できます。テキストエディタを開いて次のプログラム( array1.php )を作成してみましょう。

<?php
$names = ["Andy", "Betty", "Carol"];

echo "Hello ";
echo $names[0];
echo "Hello ";
echo $names[1];
echo "Hello ";
echo $names[2];

まずは作成したプログラムを実行してみましょう。ターミナルから次のように実行します。

$ php array1.php
Hello AndyHello BettyHello Carol

上記の実行結果から "Andy""Betty""Carol" と3つのデータが出力されているのがわかります。

配列の定義

それではプログラム( array1.php )の詳細を見てみましょう。プログラムの先頭の部分で配列 $names を定義しています。

<?php
$names = ["Andy", "Betty", "Carol"];

配列データは [] の中に , で区切ってデータを並べます。上記のように配列データを定義すると変数$namesの中には次の図のように "Andy""Betty""Carol" 3つのデータが代入されます。

配列を構成する個々のデータのことを要素と呼びます。上記の図に示すように、配列の要素には先頭から順番に番号が割り振られています。この番号のことを要素番号や添え字、または単純にキーなどと呼びます。この要素番号(添え字)は 0 から開始する点に注意してください。このような配列は添字配列と呼ぶこともあります。

PHPでは配列の要素番号のことをキーと呼ぶことが一般的です。本講座では後で学習する連想配列の仕組みと比較するために要素番号という用語を使っています。

配列を扱うときは、要素番号を指定することで一つのデータにアクセス可能です。たとえば配列 $names に要素番号としてと 0 を指定する場合は $names[0] と記述します。引き続きプログラム( array1.php )の詳細を見てみましょう。

echo "Hello ";
echo $names[0]; # 先頭の要素にアクセス
echo "Hello ";
echo $names[1]; # 前から2番目の要素にアクセス
echo "Hello ";
echo $names[2]; # 前から3番目の要素にアクセス

上記のプログラムでは要素番号に 012 を指定することで配列の要素を先頭から順番にアクセスしています。

まとめ

  • 配列は変数の一種でプログラム上で複数のデータを管理する仕組み
  • 配列データは [] の中にデータを定義する
  • 配列を構成するデータを要素と呼ぶ