PHP - BASIC - 8. PHPの関数 - 1. 関数
プログラミングにおける関数とは、予め定義された処理のことです。一般的に、関数はデータを受け取り、受け取ったデータを計算して結果を返却します。たとえば配列の学習の中で取り上げた count
関数について見てみましょう。次のプログラム( function1.php
)を作成します。
<?php
$names = ["Andy", "Betty", "Carol"];
$count = count($names);
echo $count;
作成したプログラムを実行すると次のようになります。
$ php function1.php
3
実行結果から count
関数によって配列の要素数である 3
を取得できていることがわかります。
PHPの実行環境には多くの関数が用意されています。 count
関数もその一つです。 count
関数に配列データを渡すと配列の要素数が返却されます。これを図で表現すると次のようになります。
このように count
関数は入力データとして配列データを受け取り、内部で配列の要素数を算出して、それを結果として返却しています。 count
関数のように、定義済みの関数はいつでも必要なタイミングで呼び出すことができます。
組み込み関数とユーザ定義関数
PHPにおける関数は組み込み関数とユーザ定義関数の2つに大別できます。組み込み関数とはPHPの実行環境に予め用意されている関数のことです。 count
関数や var_dump
関数なども組み込み関数に分類されます。PHPには多くの組み込み関数が用意されているので、PHPマニュアルを使って関数の使い方を調べればすぐに利用できるようになっています。
もう一つのユーザ定義関数とは、プログラマーが自ら作成する関数のことです。作成する関数の名前や受け取るデータ、関数内部での計算方法、返却するデータなどを自分で考えて関数を作成します。
本講座ではまずPHPに用意されている組み込み関数について学習した後、ユーザ定義関数について学習していきます。
まとめ
- 関数とは予め定義された処理のこと
- 関数はいつでも呼び出すことができる
- 関数には組み込み関数とユーザ定義関数の2つがある