PHP - BASIC - 8. PHPの関数 - 2. 引数と戻り値
関数を理解する上で引数と戻り値という2つの重要な概念があります。引数とは呼び出し元から関数に渡すデータのことで、戻り値とは関数から呼び出し元に返却されるデータのことです。
図のに示す count
関数の呼び出しにおいて ()
の中に渡している $names
の部分が引数です。 count
関数は引数として配列を受け取る仕組みになっています。そのため以下のように引数に配列ではなく、文字列を渡してしまうとエラーとなってしまいます。
// 引数に文字列"Hello"を渡すとエラー
$count = count("Hello");
引数はパラメーター、戻り値は返り値と呼ぶこともあります。定義済みの関数の引数や戻り値についてはPHPマニュアルを参照すると良いでしょう。https://www.php.net/manual/ja/function.count
次に戻り値について見ていきましょう。プログラムの中で関数を呼び出すと結果が返却されます。さきほどの count
関数の呼び出しをもう一度見てみましょう。
$count = count($names);
上記のように引数に $names
を指定して、 count
関数を呼び出すと要素数である 3
が返却されます。
// $count = 3; のように動作する
$count = count($names);
このように関数によって返却される値のことを戻り値と呼びます。上記のように、関数を呼び出すときには戻り値を代入する変数(ここでは $count
)を用意して代入演算子 =
で戻り値を受け取るようにします。
ただし、これから学習してくように関数によっては、引数を複数受け取るものや、引数を受け取らないものもあります。同様に戻り値を返さない関数もあります。以降はPHPの中に用意されている様々な関数の使い方を見ていくことにしましょう。
まとめ
- 関数呼び出し時に渡すデータを引数と呼ぶ
- 関数から返却されるデータを戻り値と呼ぶ
- PHPマニュアルを読むと組み込み関数の引数と戻り値を確認できる