PHP - BASIC - 2. PHPの変数 - 6. 整数型

まずは整数型のデータについて学習していきましょう。PHPでは整数型のことを int 型や integer 型と呼びます。ここでは次のプログラム( var7.php )を作成してみましょう。

<?php
$price = 1000;
$discount = -100;
echo "PRICE:" . $price; # => PRICE:1000
echo "DISCOUNT:" . $discount; # => DISCOUNT:-100

整数型データの扱いはシンプルです。整数データを記述するだけで構文として成立します。後で学習する文字列型データのようにダブルクォーテーション "" を付与する必要はありません。またデータの前にマイナス - を付与することで負の数を表現できます。

参考:10進数以外の表記について

私たちが普段扱う数値は10進数表記がほとんどです。PHPの整数型は標準で10進数表記として機能しますが、2進数表記、8進数表記、16進数表記もサポートしています。次のプログラム( var8.php )を作成します。

<?php
$a = 10;   # 10進数
$b = 0b10; # 2進数 先頭に0bを付与する (10進数の2と同じ)
$c = 010;  # 8進数 先頭に0を付与する (10進数の8と同じ)
$d = 0x10; # 16進数 先頭に0xを付与する (10進数の16と同じ)
echo $a;
echo ",";
echo $b;
echo ",";
echo $c;
echo ",";
echo $d;

プログラムの中のコメントに記載のあるとおり、2進数、8進数、16進数データは以下の通り記述します。

  • 2進数
    • データの先頭に0bを付与する
  • 8進数
    • データの先頭に0を付与する
  • 16進数
    • データの先頭に0xを付与する

それではプログラムを実行してみましょう。

$ php var8.php
10,2,8,16

echo 命令による出力時には10進数表記で出力されているのがわかります。

まとめ

  • 整数データをそのまま記述する( "" は不要)
  • integer 型、 int 型と呼ぶ
  • 2進数表記、8進数表記、16進数表記もサポートしている