以前にも解説したとおり、MySQLはその内部に複数のデータベースを管理できます。一般的に開発現場ではシステム開発を始めるときにデータベースを作成することになります。
MySQLでデータベースを作成する場合は create database
コマンドを使います。ここでは eldb
という名前のデータベースを作成してみましょう。MySQLのクライアントプログラムを起動した状態で次のプログラムを入力します。
MariaDB [(none)]> create database eldb;
正しく処理できた場合は次のようなメッセージが表示されます。
MariaDB [(none)]> create database eldb;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
次にMySQL上のデータベースの一覧を確認するためには show databases
コマンドを入力します。
MariaDB [(none)]> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| eldb |
| mysql |
| performance_schema |
+--------------------+
4 rows in set (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
出力結果の中に eldb
という名前のデータベースを確認できます。
作成するデータベースの名前は任意です。ここでは E Learning Data Base の頭文字をとって
eldb
という名前にしています。
データベースを削除する
参考までにデータベースを削除する方法についても解説します。開発の現場にいてもデータベースを誤って作成してしまった場合などは、削除して作り直すこともあります。データベースを削除するとその中に含まれるデータは全て削除されます。バックアップを残していない場合、データは復元できないので気をつけてください。
データベースを削除するには drop database
コマンドを使います。ここでは先ほど作成した eldb
データベースを削除してみましょう。
MariaDB [(none)]> drop database eldb;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
Query OK というメッセージが出力された場合、SQLは正しく処理されています。続いて show databases
コマンドでデータベースの一覧を確認してみましょう。
MariaDB [(none)]> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql |
| performance_schema |
+--------------------+
3 rows in set (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
eldb
データベースが削除されているのがわかります。
システム開発の現場では、運用中のデータベースもあります。そのようなデータベースを削除してしまうと業務に大きな支障が生まれます。自己学習用のデータベースを削除することは問題ありませんが、仕事で扱っているデータベースを削除するときは注意してください。
以降のプログラムを実行できるようにもう一度 eldb
データベースを作成しておきましょう。
MariaDB [(none)]> create database eldb;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
show databases
コマンドで eldb
データベースが作成されたことも確認しておきましょう。
MariaDB [(none)]> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| eldb |
| mysql |
| performance_schema |
+--------------------+
4 rows in set (0.00 sec)
MariaDB [(none)]>
データベースへの接続
MySQLはその内部に複数のデータベースを保持できるので、どのデータベースを扱うのかを決定しておく必要があります。MySQLクライアントプログラム上で接続先のデータベースを決定するためには use
コマンド使います。
MariaDB [(none)]> use eldb;
Database changed
MariaDB [eldb]>
Database changed
と表示されればデータベースへの接続は完了です。
MySQLには
use
コマンドと同様のコマンドにconnect
コマンドも用意されています。connect eldb
と入力してデータベースに接続することも可能です。またMySQLクライアントプログラムの起動時-D
オプションを使ってmysql -u root -p -D eldb
と指定して接続先のデータベースを選択することもできます。
まとめ
- MySQL上にデータベースを作成するには
create database
文を使う - MySQL上のデータベースを削除するには
drop database
文を使う - MySQL上のデータベースの一覧を確認するには
show databases
コマンドを使う