PHPの学習を本格的に進めるためにCloud9のターミナルで利用できるコマンドをおさらいしておきましょう。Cloud9 は Linux と呼ばれるOSで動作しています。ここで紹介するコマンドはLinux上で利用できる汎用的なものです。

コマンド 意味
pwd 作業ディレクトリを表示する
ls 作業ディレクトリの中身を表示する
cd 作業ディレクトリを移動する

pwd コマンド

ターミナルを開いたら pwd コマンドを入力してみましょう。 pwd コマンドはターミナルの作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)を確認するコマンドです。

 $ pwd
/home/ec2-user/environment

Cloud9を立ち上げてすぐの場合、上記のように /home/ec2-user/environment と出力されます。

ターミナルを操作するときは常に作業ディレクトリがどこを参照しているかを意識するのがポイントです。はじめのうちは pwd コマンドで作業ディレクトリを確認する癖をつけると良いでしょう。

ls コマンド

次に ls コマンドを入力してみましょう。 ls コマンドはターミナルの作業ディレクトリ上に存在するファイルやディレクトリを一覧で表示します。

$ ls
basic1.php

上記のように先ほど作成した basic1.php が確認できるでしょう。ターミナルはマウスを使わずに ls コマンドでディレクトリの中身を確認します。

cd コマンド

さいごに cd コマンドを入力してみましょう。 cd コマンドはターミナルの作業ディレクトリを移動するコマンドです。

ターミナル上の作業ディレクトリを変更するために以下のコマンドを入力します。

$ cd /home/ec2-user/

上記のように入力すると作業ディレクトリは /home/ec2-user となります。pwd コマンドを入力して作業ディレクトリを確認してみましょう。

$ pwd
/home/ec2-user

上記のように作業ディレクトリが変更されていることを確認できます。

またこのとき以下のように php コマンドを入力してプログラムを実行しようとしてもエラーとなります。

$ php basic1.php
Could not open input file: basic1.php

これは作業ディレクトリ上に basic1.php ファイルが存在しないためです。このようにターミナルでは常に作業ディレクトリを意識してプログラムを実行していく必要があります。

それでは確認はおわったので、作業ディレクトリをもとの /home/ec2-user/environment に戻しておきましょう。

$ cd /home/ec2-user/environment

cd コマンドを実行したら pwd コマンドを入力してみましょう。

 $ pwd
/home/ec2-user/environment

上記のように作業ディレクトリが出力されれば大丈夫です。

まとめ

  • Cloud9のターミナルはコマンドを使って操作する
  • ターミナルを使うときは作業ディレクトリを常に意識する
  • pwdlscd コマンドの3つの使い方を理解する