PHP - BASIC - 3. PHPの演算子 - 4. 文字列演算子

続いて文字列演算子 . について見ていきましょう。文字列演算子 . は2つのデータを文字列として連結する演算子です。次のプログラム( ope5.php )を作成してみましょう。

<?php
$message = "Hello ";
$name = "Andy";
$message = $message . $name;
echo $message; # => Hello Andy

上記のプログラムを実行すると Hello Andy という結果が出力されます。出力結果から、文字列演算子 . によって、2つの変数に代入されている文字列データを上手く連結できていることがわかります。

文字列演算子 . は文字列データと整数値など、異なる型のデータを連結することもできます。次のプログラム( ope6.php )を作成してみましょう。

<?php
$label = "AGE:";
$age = 20;
echo $label . $age; # => AGE:20

上記のプログラムを実行すると AGE:20 という結果が出力されます。

内部的には文字列演算子 . によって、整数型のデータである 20 は文字列型のデータである"20"に変換されて結合されます。

データ型の変換の詳細については後述します。

改行について

ここで文字列データの改行について見ておきましょう。PHPには PHP_EOL という名前の定数が用意されています。ここでいう定数とはPHPの中で予め定義されている特別なデータのことです。PHPの定数は PHP_EOL のようにアルファベットの大文字で表現されています。

PHP_EOLEOL とは End Of Line (行の終わり)という意味で改行コードを意味します。 PHP_EOL 定数を使うことでEnterキーで改行するときのように出力が行頭に折り返すようになります。次のプログラム( ope7.php )を作成してみましょう。

<?php
$name = "Andy";
$name2 = "Betty";
echo $name . PHP_EOL;
echo $name2 . PHP_EOL;

それでは作成したプログラムを実行してみましょう。

$ php var19.php
Andy
Betty

このように実行結果に改行が含まれていることがわかります。

改行コードはWindowsやmacOS、Linuxなどプラットフォームによって異なります。Windowsは ¥r¥n 、macOSやLinuxでは ¥n です。 PHP_EOL 定数はプラットフォームに合わせた改行コードを出力します。

まとめ

  • . 演算子は文字列を連結する
  • 整数型データなど異なるデータ型も文字列として連結できる
  • PHP_EOL 定数は改行コードとして利用できる