PHP - BASIC - 5. PHPの反復構造 - 4. for文

for 文は while 文と同様に、反復構造を定義する仕組みです。 for 文は while 文に必要となる処理をシンプルに表現したもので、以下の構文に従います。

for (1.初期化処理; 2.反復条件; 3.増分処理) {
    // 条件が成立した場合に実行する処理
}

for 文は while 文と異なり () の中をセミコロン ; で区切って3つ処理を記述します。

ここでは以前に作成した loop4.php をコメントを付けて確認してみましょう。このプログラムは while 文を使って反復構造を定義しています。

<?php
$names = ["Andy", "Betty", "Carol"];

$i = 0; // 1.初期化処理
while ($i < 3) { // 2.反復条件
    echo "Hello ";
    echo $names[$i] . PHP_EOL;
    $i++; // 3.増分処理
}

上記のプログラムのコメントにあるように while 文を記述する際にも繰り返しを制御するために、1.初期化処理、2.反復条件、3.増分処理の3つが必要です。 for 文ではこれらの3つの処理を () の中に ; で区切って記述します。
それでは loop2.phpfor 文を使うように書き直して見ましょう。次のプログラム( loop5.php )を作成します。

<?php
$names = ["Andy", "Betty", "Carol"];

for ($i = 0; $i < 3; $i++) {
    echo "Hello ";
    echo $names[$i] . PHP_EOL;
}

ここではまず for 文の () の中に初期化処理として $i = 0 、条件式として $i < 3 、増分処理として $i++ を記述しています。プログラムを実行してみましょう。

$ php loop5.php
Hello Andy
Hello Betty
Hello Carol

実行結果も前回と同様に正しく出力されているのがわかります。

まとめ

  • for 文は反復構造(繰り返し)を定義する
  • for 文では初期化処理、反復条件、増分処理をまとめて記述する
  • for 文は反復構造の全体像を把握しやすい